前口上

TBSラジオ「菊地成孔の粋な夜電波」は東日本大震災の翌月2011年4月17日から2018年12月29日の間、週1で放送されたラジオ番組である。ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔がパーソナリティを務めていた。この番組には構成作家はおらず、構成・選曲・進行は菊地自身が行っていた。菊地によってオンエアされた曲は、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、現代音楽、アフリカ音楽、南米音楽、中東音楽など多岐にわたっていた。菊地は本業のジャズ・サックス奏者、作編曲家、音楽プロデューサー、音楽講師、DJ、ヴォーカリスト、ラッパーのほかに音楽・映画・文芸・ファッション・グルメ・格闘技・ファミレス等の評論家・著述家など多芸多才を極めている。そして、その多彩さを遺憾なく発揮した番組が「菊地成孔の粋な夜電波」であった。この番組こそラジオ文化遺産・音楽遺産・サブカル遺産として後世に語り継ぐべきである。。。エヘン!

と、まぁ、こんな感じですかね(笑) 当サイト「夜電波クロニクル(仮)」は、(仮)を取って継続しようと思います。非合法地下サイトゆえ、突如として閉鎖される可能性はありますが…(笑)






































































































(2019年1月 元旦)

アンフォゲラボー ~夜電波特選回~

なななんと!NHKラジオ第1に菊地さんが出演し、夜電波(第281回)の前口上を再現した!!
菊地さんの大ファンである番組パーソナリティの高橋源一郎さんのリクエストが実現したようだ。
さらに番組中、菊地さんの盟友、NHKに愛された男、大友良英さんが電話で出演した。午前中に菊地さんと大友さんが会話する日が来るとは……さすが新時代、令和である。それにしても、やっぱり菊地さんは面白い! 夜電波が終わってしまったことが、本当に残念だと思うし、本当に復活してほしい!

 ちなみに、夜電波 第281回は、日本を代表するパーカッショニスト・大儀見元さんがゲスト出演した。大儀見さんのサルサバンド「SALSA SWINGOZA」の新作「Cantando」のプロモーション出演だったが、本当に素晴らしい放送だった。「Cantando」は、今でも年に数回は必ず聴いている。名盤です。アンフォゲラボー!(2019/5/18)

 すっぴん! NHKラジオ第1 2019年5月17日(金)  セットリスト
 10時台「すっぴん!インタビュー:菊地成孔(音楽家・文筆家)
 パーソナリティ:高橋源一郎  アンカー:藤井彩子アナウンサー


Cantando  [S12] 第281回 2016年10月14日 セットリスト
 日本を代表するパーカッショニスト大儀見元さん登場!



単行本:菊地成孔の粋な夜電波

奇跡の刊行! 第三巻「安定期と母の死そして女子力篇」

筒井康隆氏絶讃!
「ラジオでの饒舌がそのまま本になる。なんて凄い男だ」

番組終われど、番組本は続く! 奇跡の書籍化第三弾。
台本&トーク・ベストセレクション102篇。セットリスト併録。

【収録作品】

前書き 菊地成孔

■第1章 シーズン9(2015年4月3日―9月25日)
第203回前口上/歌舞伎町のケンタッキーフライドチキン/意識失う系/第205回前口上 /ベン・E・キングとGENKING/言葉は変わる/ミュージカルコント「あたしのイチゴは、誰にも摘ませない」/クールジャパンの元ネタ/コント「国境線」/美女はなぜ、スポーツが好きか?/宇宙がお好き、地上がお好き?(台北最高の燻製肉屋)/コント「ハヤシもあるでヨ」/第210回前口上/珈琲貴族の階段/男の中の男/第214回前口上/教養主義と無教養主義の関係/肉食系女子と草食系男子/クラブナル開店/第220回前口上/ミュージカルコント「お見合い」/第221回前口上/エアコンとパソコン/鉄道員/イタリア男みたいになっちゃって、いい?/第224回前口上/大人とは何か

■第2章 シーズン10(2015年10月2日―2016年3月25日)
第227回前口上/第228回前口上/第229回前口上/第230回前口上/コント「プレイ中のBGMは生演奏で」/第231回前口上/ドライブ・マイ・カー/フリー・アズ・ア・バード/第236回前口上/ソウルBAR〈菊〉パリへ向かう オープニング/ソウルBAR〈菊〉パリへ向かう エンディング/第239回前口上/コント「メリークリスマス」/テキストリーディング「僕のお気に入りのガラケー」/第242回前口上/第243回前口上/第244回前口上/テキストリーディング「ラッパーか!!」/第246回前口上/マクドナルドのフグの唐揚げ/テキストリーディング「革命は再放送されない」/チェ・ゲバラ/第250回オープニング/第252回前口上

■第3章 シーズン11(2016年4月1日―9月23日)
第253回前口上/第255回前口上/テキストリーディング「春の自転車」/第256回オープニング/第257回前口上/R.I.P. Prince/ロレックスその1/第261回前口上/フリースタイル「90年代のJ-POP」/第264回前口上/お任せの鮨屋にはアリアが合う/ポスト90年代スタイルのトラットリアとチネ・ジャズ/コント「ギャルソンの話を聞け」/エレガントな台湾料理とオールディーズ/焼肉と暴力衝動/コント「意地悪……なさらないで」/ロレックスその2/第269回オープニング/第269回前口上/ミュージカルコント「夏の甲子園歌合戦」/「ソウルBAR〈菊〉」オープニング・ウィズダム(第270回)/第272回オープニング/骨董通り/そして僕は途方に暮れる/第276回前口上/タリーズの「セックス・アンド・ザ・シティ」/生きてる理由/ミュージカルコント「女弁護士サラ太郎の活躍」

■第4章 シーズン12(2016年9月30日―2017年3月31日)
ソウルBAR〈菊〉オープニング・ウィズダム(第279回)/第281回前口上/過去最高! /テキストリーディング「人生は祭りだ」/言葉の力/ミュージカルコント「オレが考える「『?れるナイフ』」/トランプ大好き/ヤマダ電機の親切係/コント「龍と百合の園」/ミュージカルコント「風俗嬢の歌」/第296回前口上/第297回前口上/犬を飼う人、猫を飼う人/オリジナルの歯磨き粉の味/ミュージカルコント「革命」/小沢健二/どの店でもいい客でいたい/第303回オープニング/コント「台本」/クリガニの鉄砲汁付き/加齢による自己イメージの変化/親しき仲にも礼儀あり/一番幸福なのはフェチ持ち

後書き 菊地成孔
セットリスト(第201-305回)



第一巻、第二巻 好評発売中!! めざせ!コンプリート!

あなただけ今晩は。
悲しみよ今日は。
そして武器よさらば。

人気ラジオ番組、待望の書籍化!
番組名物「前口上」、スティーミーでリュクスな曲に乗せたテキストリーディングから、女子アナ共演コント、WBO(悪くてバカで面白い)歌舞伎町話まで、「シーズン1-5」選りすぐりの台本&トーク・ベストセレクション109篇。セットリスト併録。「神回」多数収録。

■収録作品
第1章 シーズン1(2011年4月17日―10月2日)
第1回オープニング/個人的復興(アントニオ・カルロス・ジョビン「二つの凧」)/AC/余震とカフェオレ/ホセ・アントニオ・メンデス「至福なる君」/第2回オープニング/フェティシズム/プリファブ・スプラウト「残酷」/第4回オープニング/第6回前口上/第7回前口上/悪魔を飼う男(スタン・ゲッツ「アウトハウス・ブルース」)/第8回前口上/姫セット/第10回前口上/第11回前口上/キラースメルズ登場/第13回前口上/第17回前口上/ムーベン/アース・ウインド&ファイアー「セプテンバー」/トンカツ in da Cab/アントニオ・カルロス・ジョビン「三月の水」

第2章 シーズン2(2011年10月7日―2012年3月30日)
第26回前口上/第27回前口上/菊地兄弟のソノシート/ロイヤルホスト流/テキストリーディング「〈スタジオミュージシャン〉という仕事」/脳ドック/テキストリーディング「猫のミンガス(それは香港で飼われている)」/第33回前口上/クイズ「三姉妹の穴埋め」/ファザコンたち/第39回前口上/ロイホ東新宿店のバックヤードでは日夜SMショーを見ることができる/第43回前口上/米櫃の中の恍惚/第44回前口上/第45回前口上/第49回前口上

第3章 シーズン3(2012年4月8日―9月30日)
テキストリーディング「お洒落なイヤリング」/テキストリーディング「地下鉄のオールドスクーラー」/テキストリーディング「ヘッドフォンをした彼女」/第56回前口上/第57回前口上/テキストリーディング「ヘッドフォン/ポエジー」/第58回前口上/「ソウルBAR〈菊〉開店」/第61回前口上/テキストリーディング「ソウル市のヘッドフォン(存在しない)」/コント「私をジャズ喫茶に連れて行って」/第64回前口上/第67回前口上/コント「18世紀的恋愛(ヘッドフォンをした)」/第70回前口上/クシチョットの金玉/第74回前口上/テキストリーディング「LRクイズ」/ラジオ整体その1/ラジオ整体その2

第4章 シーズン4(2012年10月7日―2013年3月31日)
第78回前口上/恋/ラテスカービベ/コント「復讐の少年(サラ太郎初登場)」/コント「SMクラブ(前衛)」/第85回前口上(選挙特番前)/テキストリーディング「愛はどこだ」/第93回前口上/テキストリーディング「アメリカン・ハードコアポルノ・ボーイ」/ロレックスその1/a-ha/フェロモンとホルモン/ロレックスその2

第5章 シーズン5(2013年4月7日―9月29日)
第99回前口上/マグロの気持ちになるならば/カリカリするホスト/豚の気持ちになるならば/花の気持ちになるならば/鳥の気持ちになるならば/鯛の気持ちになるならば/第101前口上(ツミレの気持ちになるならば)/親愛なる君たちへ/第102回前口上/エビの気持ちになるならば/タコの気持ちになるならば/ソウルBAR〈菊〉2/テキストリーディング「亜熱帯を目指せ」/ネギの気持ちになるならば/悪いJK/カマボコの気持ちになるならば/コント「?」/第106回前口上/コーンの気持ちになるならば/破綻するメニュー/テキストリーディング「ブードゥーの呪い」/コント「エゴサーチ」/利根川の龍神様/ロレックスその3/第111回前口上/第112回前口上/コント「どっちが欲しいの?」/第114回前口上/コント「gleek(サラ太郎再登場)」/テキストリーディング「ノスタルジー(病名として)」/コント「音楽」/コント「ミッション:インポッシブル」/テキストリーディング「甘き雷」/ソウルBAR〈菊〉3/第124回前口上

力道山刺されたる街、
港区は赤坂より
帝都全域、そして世界へ。

番組よさらば! 書籍化第二弾、緊急刊行。「神回」多数収録。
台本&トーク・ベストセレクション102篇。セットリスト併録。

【収録作品】
■第1章 シーズン6(2013年10月6日―2014年3月30日)
第125回前口上/第126回前口上/ロイヤルホスト社長のイタリア漫遊/ラジオ整体/第130回前口上/ サラダの国の魔女/第131回前口上/エルメート・パスコアールを怒らせた男/第138回前口上/ ポップスの勉強/第139回前口上/第140回前口上/第141回前口上/道端三姉妹/嫌だまる/第142回前口上/日本のベートーヴェン/ロレックス その1/コント「たまむすび(血風篇)」/コント「王妃の死」/コント「愛ちゃんが一番可愛い」/第144回前口上/「ソウルBAR〈菊〉」オープニング・ウィズダム(生収録)/第147回前口上/ジェシカ、MC卒業/新宿三丁目の合わせ技/第148回前口上/コント「夜すべきことは夜に」
■第2章 シーズン7(2014年4月4日―9月26日)
第149回前口上/女性は全員美しい/棒高跳びの棒/第151回前口上/テキストリーディング「タイミング」/羽生結弦さん/世の中持ち回り/取引/第153回前口上/テキストリーディング「最高の離婚」/第154回前口上/ロレックス その2/第155回前口上/金曜ロードクショー「大きな翼のある、ひどく年取った男」前説/「ソウルBAR〈菊〉」オープニング・ウィズダム/第158回前口上/第159回前口上/怪獣画コンクール1等賞(の悲劇)/第160回前口上/『アナと雪の女王』/コント「ジュ・テーム……モア・ノン・プリュ(ヘン声で)」/第161回前口上/第162回前口上/コント「どっちのパパ?」/第164回前口上/二丁目の「クイ研」/歌舞伎座大好き/金曜ロードクショー「中隊長」前説/第167回前口上/ロバート・グラスパー/第168回前口上/「ソウルBAR〈菊〉ジャパン! 」オープニング・ウィズダム/第171回前口上/コント「カウンセリング」/こんぶ、こぶ問題/コント「お祈り」/テキストリーディング「中断させてくれよ」
■第3章 シーズン8(2014年10月3日―2015年3月27日)
学者バカ、役者バカ/健康法/第177回前口上/焼きしめてお召し上がりください/厳格な制限がある人々へ/テキストリーディング「女性器の味について」/「ソウルBAR〈菊〉インターナショナル」オープニング・ウィズダム/第180回前口上/コント「バブル世代」/第181回前口上/第182回前口上/第183回前口上/第184回前口上/天才/テキストリーディング「22世紀」/ヤバい夢/第187回前口上/モソモソ論/第188回前口上/初夢/第189回前口上/歌舞伎座のお土産/支持政党/ジュリー・ロンドン/第190回前口上/番組継続か?/ロレックス その3/幼児退行の勝利/第191回前口上/二階堂ふみさんと松たか子さん/バーミヤンのBGM/第192回前口上/第199回前口上/トラウマ/キャット・ジンガノ選手/第200回前口上/『はじまりのうた』



キノブックスはエラい! 勇気ある出版社だ! 好事家だ! めざせコンプリート!
菊地さんの告知:第330回 2017年9月24日より


粋狂 on Twitter




粋狂雑記

【粋狂雑記 #626】

【Analog » Digital】
THE SOLO ALBUM - SONNY ROLLINS

ソニー・ロリンズ(1930年9月7日 - )は、米国のジャズ・サックス奏者。本名セオドア・ウォルター・ロリンズ(Theodore Walter Rollins)。ジャズ・サックスの巨星。 本作「THE SOLO ALBUM」は、1985年7月19日 ニューヨーク近代美術館「サマーガーデン」コンサートのライブ盤である。テナーサックス1本で、1時間、ソロ・パフォーマンスを繰り広げている。ジャズの真髄、ソニー・ロリンズの真髄がここにある。

THE SOLO ALBUM(1)
SONNY ROLLINS
THE SOLO ALBUM(2)
SONNY ROLLINS
(2019/5/20)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #625】

【Analog » Digital】
SOLO VOL.Ⅱ - DAVID MURRAY

デヴィッド・マレイ(1955年2月19日-)はアメリカ人のジャズ・ミュージシャン。テナーサックスとバスクラリネットを主に演奏している。1970年代中期からこれまでにかけて、数多くのレーベルに数多くの録音を残している。 本作は、1980年、ニューヨークとスイスのレマン湖畔の町ニヨンで行ったソロ・パフォーマンスである。イタリアのCECMAレーベル。

SOLO VOL.2(A)
DAVID MURRAY
SOLO VOL.2(B)
DAVID MURRAY
(2019/5/19)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #624】

【Analog » Digital】
PIANO SOLO
ALEXANDER VON SCHLIPPENBACH

アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ(1938年4月7日 - )は、欧州フリー・ジャズ界の重鎮ジャズ・ピアニスト、作曲家。ベルリン生まれ。28歳でグローブ・ユニティ・オーケストラを結成。1988年には、ポール・ローヴェンス、ミッシャ・メンゲルベルク、高瀬アキ、ケニー・ホイーラーなどが参加するベルリン・コンテンポラリー・ジャズ・オーケストラを結成。高瀬アキとは夫婦である。本作「PIANO SOLO」は1977年2月、ベルリン録音。欧州フリーの最重要アルバムのひとつである。本作を聴かずして欧州ジャズは語れない。

PIANO SOLO(1)
ALEXANDER VON SCHLIPPENBACH
PIANO SOLO(2)
ALEXANDER VON SCHLIPPENBACH
(2019/5/17)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #623】

【Analog » Digital】
YOSUKE ALONE - 山下洋輔 Solo Piano

山下洋輔(1942年2月26日 - )は、日本が世界に誇るジャズ・ピアニスト、作曲家、エッセイスト、作家である。
1974年、坂田明、森山威男とともに第2期山下洋輔トリオを組んでいた頃の初のソロ・ピアノ・アルバムである。32歳になったばかりの山下洋輔の圧倒的なパワーが炸裂している。決してセシル・テイラーの物真似ではない。日本のフリージャズがここにある。
本作は、青山にあった伝説のライヴ・ハウス「ロブロイ」によるプロデュース。1974年3月18日 東京・都市センターホールでのライブ録音。

YOSUKE ALONE(1)
山下洋輔 Solo Piano
YOSUKE ALONE(2)
山下洋輔 Solo Piano
(2019/5/16)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #622】

【Analog » Digital】
CECIL TAYLOR Solo

セシル・テイラー(1929年3月25日-2018年4月5日)はアメリカのジャズ・ピアニスト、詩人。フリー・ジャズの先駆者である。テイラーのピアノ奏法は「88個の異なる音階に調整されたドラム」を叩くようだと形容されている。
初来日は1973年5月で、2枚のアルバムを遺してくれている。
ひとつは、5月22日、新宿・厚生年金会館大ホールで行われたコンサートのライブ盤「アキサキラ」(2枚組LP)(セシル・テイラー(p)、ジミー・ライオンズ(as)、アンドリュー・シリル(ds)のトリオ)もうひとつが、5月29日午前2時30分、東京・イイノホールで録音された本作「ソロ」である。

CECIL TAYLOR Solo(A)
CECIL TAYLOR piano
CECIL TAYLOR Solo(B)
CECIL TAYLOR piano
(2019/5/15)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #621】

【Analog » Digital】
BILL EVANS LIVE IN TOKYO

ビル・エヴァンス(1929年8月16日 - 1980年9月15日)アメリカのジャズ・ピアニスト。
ジャズ・ピアノの世界でビル・エヴァンスの影響を受けなかった者はいないだろう。現存する巨匠達、ハービー・ハンコック、チック・コリア、キース・ジャレットなども多大な影響を受けている。
本作「ライブ・イン・トーキョー」は、初来日時、1973年1月20日、東京・芝郵便貯金会館(現:メルパルク東京)で行われたコンサートのライブ盤である。ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、マーティ・モレル(ds)のトリオ。MCはいソノてルヲ氏(元米国大使館員、音楽評論家、自由ヶ丘「5SPOT」オーナー)。初来日を喜ぶ聴衆の拍手が温かい。

BILL EVANS LIVE IN TOKYO(A)
BILL EVANS TRIO
BILL EVANS LIVE IN TOKYO(B)
BILL EVANS TRIO
(2019/5/14)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #620】

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード
@アップリンク渋谷 2019/5/11

【概説】
アメリカのジャズ・ピアニスト、ビル・エバンスの生涯を追ったドキュメンタリー。数々の名演、名盤を残し、薬物依存により51歳の若さで生涯を閉じたビル・エバンス。1958年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入し「カインド・オブ・ブルー」を制作した当時の様子や、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎えた歴史的名盤「ワルツ・フォー・デビイ」の制作経緯、そして肉親たちから見たエバンスの素顔や、エバンス自身の音楽への思いなど、これまで未公開だった数々の証言、エバンスの演奏シーンなど貴重なアーカイブで構成。また、ジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットら同時代に活躍したジャズマンや、本編の制作中に亡くなったポール・モチアン、ジム・ホール、ボブ・ブルックマイヤー、ビリー・テイラーらも登場。エバンスが駆け抜けた51年をさまざまな角度から読み解いていく。

【感想】
 様々なビル・エヴァンスに関する文献を読んでいたので、特段新たな発見はなかった。文字として得ていた知識を映像で確認できたことは良かった。「カインド・オブ・ブルー」の制作の様子、名盤「ワルツ・フォー・デビイ」の制作経緯、スコット・ラファロの交通事故死、恋人エレインの自殺、兄ハリー・エヴァンスの自殺、若いネネットとの結婚、息子エヴァンの誕生、そして、ヘロインやコカインによる「時間をかけた自殺」……
 しかし、ビル・エヴァンスの演奏スタイル(個性)に影響を与えたジョージ・ラッセルとの関わりについてはほとんど触れられていない。90分シバリがあったのか、とにかく上映時間84分の中に何でもかんでも詰め込んでいる。インタビューも音楽もパッチワークのようだ。落ち着きがない。インタビューは、どれもこれも顔のアップ!ばかりで引いてしまった(笑) 1曲だけでもいいので、ラファロとモチアンとのトリオでフル尺の演奏が聴きたかった。
「時間をかけた自殺」は珍しくない(笑) ジャズ・ミュージシャンにはよくある通り道だ。白人だけでもチェット・ベイカー、アート・ペッパー、スタン・ゲッツなどの名がすぐに浮かぶ。
 1958年、全員黒人のマイルス・デイヴィスのバンド。白人のビル・エヴァンスに声を掛けたマイルスはエライ! そして、マイルスのバンドに飛び込んでいったビル・エヴァンスはもっとエライ!! キング牧師が「I Have a Dream」と言う前なのだ。


 余談だが、ビル・エヴァンスは4度来日している。初来日は1973年で「ライヴ・イン・トーキョー」というアルバムが遺されている。幸運にもわたしは、1974年の2度目の来日の時に、ビル・エヴァンス・トリオ(エディ・ゴメス(b) マーティ・モレル(ds))の生演奏を聴くことができた。会場は新潟県民会館大ホールだった。その時のステージの光景と、コンサート・ホールの独特な「いい匂い」が脳裏に焼き付いている。ちなみに、この時の来日ではエレインさんも同行していたが、帰国後まもなく自殺してしまった。
そして、ビル・エヴァンスが亡くなったのは5度目の来日を目前にした1980年9月15日であった。(9月20日から東京を皮切りに大阪・福岡・名古屋・秋田などでコンサートが予定されていた。)

(2019/5/13)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #619】

嘘をつく男@早稲田松竹 2019/5/6

【概説】
20世紀の文学界に起こったムーブメント「ヌーヴォー・ロマン」を代表する作家アラン・ロブ=グリエの映画監督第3作で、ボルヘスの短編「裏切り者と英雄のテーマ」を下敷きに描いたドラマ。第2次世界大戦末期、ナチス傀儡政権下のスロバキア共和国。小さな村に、レジスタンスの英雄ジャンの親友だという男が現れて彼の妻や妹を誘惑しはじめ……。「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャンが主演を務め、第18回ベルリン国際映画祭で男優賞を受賞。

【感想】
大勢のドイツ軍兵士に追われている男。兵士ではない。丸腰でジャケットを着てネクタイをしている。この設定に違和感がある。兵士達と男が同じフレームに収まることはない。これもおかしい。「追う側」と「追われる側」のまったく関係ない映像を編集したように見える。男は撃たれて倒れる。しかし、しばらくして、無傷でむっくりと起き上がり歩き始める。なななんなんだ?! ゾンビ映画か(笑)
「ジャン・ロバン」と名乗る男は「ボリス」または「ウクライナ人」とも名乗っている。本当の名は「ボリス」のようだ。とにかく発言が矛盾だらけの「嘘をつく男」である。「ジャン」とはレジスタンスの「英雄」らしい。本物の「ジャン」の妻を誘惑するボリス、その妹を誘惑するボリス、その家の女中を誘惑するボリス。嘘に嘘を重ねて衝撃的な謎の顛末を迎える。主演のジャン=ルイ・トランティニャンが素晴らしい。

(2019/5/11)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #618】

囚われの美女@早稲田松竹 2019/5/6

【概説】
フランスで第2次大戦後に巻き起こった文学界のムーブメント「ヌーヴォー・ロマン」の旗手といわれる作家アラン・ロブ=グリエが監督・脚本を手がけ、シュルレアリスム画家ルネ・マグリットの多数の絵画をモチーフに描いた不条理サスペンス。デューク・エリントンのジャズナンバーが流れる場末のナイトクラブ。なまめかしく踊るブロンド美女を、黒いスーツ姿の男が見つめている。その男バルテルは、地下組織で情報の運び屋をしている。バルテルが目を離した隙に、女は姿を消してしまい……。

【感想】
ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』やジャン・コクトー『美女と野獣』で知られる撮影監督アンリ・アルカンによる幻想的な映像。霞がかかったような映像は、仮想世界と現実世界の境界線だったのか。この映画は≪美しき女吸血鬼≫の物語。
運び屋に仕事を指示するハーレー・ダビットソンに乗る女の背景ははめ込み合成だ。結構長い時間映されている。何ともチープというかダサい(笑) 当然これは意図的なもので、ロブ=グリエの「遊び」だろう。もしくは、過激派動物愛護運動家ブリジット・バルドーへの「何らかのアンチ・メッセージ」と見るのは考え過ぎだろうか。(セルジュ・ゲンスブールの「ハーレー・ダビットソン」という曲をブリジット・バルドーが歌っていた、という単純な連想。「肉を食うな!」と主張したバルドーへの反抗)

(2019/5/11)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #617】

ヨーロッパ横断特急@早稲田松竹 2019/5/5

【概説】
20世紀の文学界に革命を起こしたムーブメント「ヌーヴォー・ロマン」を代表する作家アラン・ロブ=グリエの映画監督第2作。パリからアントワープへ麻薬を運ぶ男が繰り広げる波乱万丈な道中を、幾重にも重なったメタフィクションで構築。スリラーの枠組みを借りてシリアスとコミカル、嘘と真実、合理と非合理の境界を軽やかに行き来する。公開時は「ヨーロピアン・アバンギャルドの最重要作品」と評され、ヒットを記録した。出演は「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャン、「アントワーヌとコレット 二十歳の恋」のマリー=フランス・ピジェ。映画監督役でロブ=グリエ自身も出演。

【感想】
この映画は「映画の中の映画とその中の映画で構成された映画」である。(笑)
一つ目の映画は、我々が劇場でいま観ている「ヨーロッパ横断特急」という「映画A」。二つ目は、ロブ=グリエ自身がジャンという映画監督役で登場し、国際列車「ヨーロッパ横断特急」に乗り込み、ロブ=グリエの妻カトリーヌ演じるリュセットや助手と映画の構想を練るという「映画B」。三つ目が「映画B」の元になっている特急列車に乗り込んでいる乗客や駅の売店などを映した「映画C」。そして、四つ目が、その映画の構想を映像化した「映画D」である。その四つの映画が、何の注釈もなく入れ替わる。我々は「映画A」を観ているが、その時々で「映画B」か「映画C」か「映画D」を判断する必要がある。「パリからアントワープへ麻薬を運ぶ男が繰り広げる波乱万丈な道中記」は「映画D」であるが、「映画B」や「映画C」が出たり入ったりしてくるのでややこしい。そして、エンディングは「映画C」である。ロブ=グリエのトリックに騙されないように注意だ(笑)

(2019/5/11)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #616】

不滅の女@早稲田松竹 2019/5/5

【概説】
20世紀の文学界を揺るがした革命的ムーブメント「ヌーヴォー・ロマン」の代表的作家アラン・ロブ=グリエが1963年に発表した映画監督デビュー作。休暇を過ごすためイスタンブールにやって来た教師の男は、陽気だがどこか謎めいた美女と出会う。男は彼女との邂逅を重ねるうち、その不可解さに妄執をかき立てられていき……。従来の劇映画の概念を大きく逸脱した過激な語り口が賛否両論を呼び、ルイ・デリュック賞を受賞した。

【感想】
「不滅の女」というタイトルはいささか大仰らしく「死なない女」という意味のようだ。「不滅の女」より「死なない女」の方がこの映画のタイトルにふさわしい。イスタンブールで出会った謎めいた美女は事故で死んでしまった…しかし、その美女が再び現れる。死ななかったのか?それとも幽霊なのか?それとも男の妄想なのか? 今、スクリーンに映っているのは現実か夢幻かわからなくなってしまう。もはやストーリーを追うことはあきらめた。またしてもロブ=グリエの術にはまってしまった。何か重要なことを見逃してしまったのか不安にかられる映画だ(笑) モノクロだが、女優は美しく、一つ一つのカットと音響が刺激的だ。トルコで撮影されたようだ。遺跡となっている寺院での場面はカラーだったら良かったのに…

(2019/5/10)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #615】

快楽の漸進的横滑り@早稲田松竹 2019/5/4

【概説】
第2次大戦後のフランスで生まれた文学界の潮流「ヌーヴォー・ロマン」の代表的作家として知られるアラン・ロブ=グリエが監督・脚本を手がけ、そのセンセーショナルな内容からヨーロッパ各地で上映禁止となった問題作。
ルームメイト殺害の容疑で逮捕された美女アリス。心臓にハサミが突き刺さった被害者の体には、描きかけの聖女の殉教の絵が残されており……。出演は「フレンズ ポールとミシェル」のアニセー・アルビナ、「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャン、「007 ムーンレイカー」のマイケル・ロンズデール、「ピアニスト」のイザベル・ユペール。

【感想】
画家のアリスはノラを裸にしてベッドに手首を縛りボディ・ペインティングしていた。アリスはカメラ目線で大きな叫び声を上げた。(一瞬暗転)ノラがベッドに手首を縛られたまま胸をハサミで刺されて死んでいた。アリスは犯人を見て叫び声を上げたと考えられるが、刑事はアリスを容疑者として取り調べる。この刑事は死体のある室内を2周して、ようやくノラの死体に気付くのである。なななんだ?この演出は?(笑) アリスは犯人の顔を見ているはずなのに説明しない。なななんなんだ?このストーリーは? (笑) そこに、ノラにそっくりの女弁護士が現れ容疑者の生い立ちを聞く。ノラの人生と女弁護士の人生が重なり合い、ノラが生き返ったように展開する。終盤、アリスと女弁護士(生き返ったノラ)で現場の再現をはじめるが、女弁護士に割れたガラスの瓶が刺さり出血多量で死んでしまう。そこに刑事が現れ、再び死体のある室内を2周して、ノラの死体に気付き「最初からやり直しだ」と吐き捨てるのだった。…… 笑った。また最初から始めるのか?…… 脚本は難解だが、この映画も、女優・美術・撮影・編集・音響が素晴らしかった。
斬進とは「順を追ってだんだんに進むこと」「少しずつ進歩すること」とすれば、『快楽の漸進的横滑り』は、SMの快楽を求めて進んで行けば殺人遊戯に到達する(横滑りする)、ということなのかも…

(2019/5/9)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #614】

エデン、その後@早稲田松竹 2019/5/4

【概説】
「ヌーヴォー・ロマン」の旗手アラン・ロブ=グリエの監督第4作。カフェ・エデンにたむろするパリの大学生たち。退廃的な遊戯や儀式に興ずる彼らの前に、謎の男が姿を現す。男が差し出した麻薬らしき粉末を摂取したバイオレットは、死や性愛をめぐる様々な幻覚に襲われる。ロブ=グリエ監督にとって初のカラー作品で、めくるめくエロティックな幻想を極彩色の映像で表現した。バイオレット役は「あの胸にもう一度」のカトリーヌ・ジュールダン。

【感想】
初めて観たロブ=グリエ作品で、いきなり、その演出・美術・撮影・編集・音響に度肝を抜かれた。スゴイ! ピエト・モンドリアンの抽象絵画を模したような鏡とカラフルなガラス張りのカフェで繰り広げられる倦怠的な若者達の心理を表現したような倒錯行動。この時点で、ストーリーを追うことをあきらめた。もはや筋道を立てて説明することができない。チュニジアの白い壁と青い海と女体から流れる赤い血、砂浜で解体されたマネキン、サルバドール・ダリの抽象絵画の舞台となりそうな砂のある風景だ。チュニジアの民族音楽をバックに踊るカトリーヌ・ジュールダンの腰の動きに萌えた! ロブ=グリエは即興的に演出し、即興的に撮影し、即興的に編集したのだろう。一つ一つのカットを額に入れて飾って置きたいほど美しい。

(2019/5/8)
▲TOP ◀RETURN

【粋狂雑記 #613】

アラン・ロブ=グリエ特集@早稲田松竹

昨年11月から全国で公開されている「アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ(回顧展)」だが、早稲田松竹での上映が関東で観ることができるラスト・チャンスということで行ってきた。これを見逃がしたら二度と見られないかも、という強迫観念があった。10連休の後半3日間で6作品を観た。観に行って良かった! 至福の3日間だった!

今回上映された6作品[製作年順]
1963年 不滅の女(L’IMMORTELLE)③
1966年 ヨーロッパ横断特急(TRANS-EUROP-EXPRESS)④
1968年 嘘をつく男(L’HOMME QUI MENT)⑥
1970年 エデン、その後(L'EDEN ET APRES)①
1974年 快楽の漸進的横滑り(GLISSEMENTS PROGRESSIFS DU PLAISIR)②
1983年 囚われの美女(LA BELLE CAPTIVE)⑤

 1983年の「囚われの美女」以外は日本初公開である。早稲田松竹の上映スケジュールだから仕方ないが、自分は①~⑥の順番で観た。しかし、理想的には製作年順に観たかった。
 もしも、製作当時に日本で公開されていたら……今の日本映画はどうなっていただろう、と考えさせるほど影響力を持った作品である。案外、鈴木清順や大島渚は「快楽の漸進的横滑り」などをフランスで観ていたりして(笑)

(2019/5/7)
▲TOP ◀RETURN


粋狂雑記一覧


アクセスカウンター

管理画面